ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
「イクシオン殿下はいいわ。ここにいて。私とリュカオンだけで行くから」
「いや、アステリアとリュカオンだけで、行かせるわけには……」
「でも、外に出るのはイヤなんでしょう?」
「そうだが、今日、外出して、そこまでイヤではないと感じた。それに、アステリアが私の傍からいなくなるほうが、イヤだ。加えて、私が直接地方へ行くことによって、民も勇気づけられるだろう」
「イクシオン殿下……」
イクシオン殿下は瞼を閉じ、膝の上にあった手で拳を作る。
腹をくくったのか、瞼を開き強い瞳と共に訴えてきた。
「共に、ヘルアーム子爵領に、行くぞ。向かうならば、一刻も早いほうがいいだろう」
その前に、国王陛下に許可を取らなければならない。王族は勝手に動くことができないのだ。すぐに面会の約束を付けたが、私とイクシオン殿下を迎えた国王夫妻の顔は険しかった。
「いや、アステリアとリュカオンだけで、行かせるわけには……」
「でも、外に出るのはイヤなんでしょう?」
「そうだが、今日、外出して、そこまでイヤではないと感じた。それに、アステリアが私の傍からいなくなるほうが、イヤだ。加えて、私が直接地方へ行くことによって、民も勇気づけられるだろう」
「イクシオン殿下……」
イクシオン殿下は瞼を閉じ、膝の上にあった手で拳を作る。
腹をくくったのか、瞼を開き強い瞳と共に訴えてきた。
「共に、ヘルアーム子爵領に、行くぞ。向かうならば、一刻も早いほうがいいだろう」
その前に、国王陛下に許可を取らなければならない。王族は勝手に動くことができないのだ。すぐに面会の約束を付けたが、私とイクシオン殿下を迎えた国王夫妻の顔は険しかった。