ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
言葉が途切れた瞬間に、リュカオンのお腹がぐーっと鳴った。

「リュカオン、頭突きで浦島太郎の物語について教えてあげて」

『承知した』

私の前世の記憶を、リュカオンがイクシオン殿下に頭突きすることによって伝達する。

リュカオンは勢いよく跳び上がり、イクシオン殿下の額に頭突きした。

『えい!』

「ぐうっ!」

ゴッ!!というすさまじい音がした。イクシオン殿下は眉間に皺を寄せるばかりで、そこまで痛がらない。一方、リュカオンは『石頭めー!』とのたうち回って痛がっていた。

「こ、これが、“うらしまたろう”にでてくる“たまてばこ”か……!」

一瞬で理解いただけて、ホッとする。
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