ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
続いて、リュカオンを抱いたイクシオン殿下が入ってくる。

「アステリア、すまない。しばしの我慢だ」

「ええ、大丈夫よ。明日は、街で一泊だし」

横たわり、素早く毛布と羽布団の中に潜り込んだ。灯りも消して、暗くする。

「あの、アステリア」

「何?」

「実は、だな。私は、真っ暗な部屋では、眠れない」

「冗談でしょう?」

「いや、本当なんだ」

「なんで、真っ暗闇だと眠れないの?」

「恐ろしい化け物が、攫いにくるのではと考えたら、恐ろしくて」

「来ないわよ。来たとしても、外には護衛がいるし、心配いらないわ」

しんと静まり帰る中、小さな声で「それでも怖い」と聞こえた。
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