ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
二日目、三日目と、魔物に遭遇することなく、順調に進んだ。

ヘルアーム子爵領に近づけば近づくほど、魔物の巣窟となっていたらしい。それも、昔の話である。今は、聖獣リュカオンの守護の力がある。

魔物は一匹たりとも、いなくなっていた。

さすが、リュカオンの祝福だ。親衛隊員も、あまりにも魔物がいないので、驚いているようだ。

「あなた、本物の聖獣だったのね」

『疑っておったのか』

「いや、まあ……」

普段、ごはんをもりもり食べては眠るという行動しか見ていないので、そのうちただの犬の世話をしている気分になっていたのだろう。

『しかし、ここの国は、思った以上に負の力に支配されていた。守護の力も、アステリアの食事抜きには長い期間はできなかっただろう』

「そうだったのね」

『お主が陰なる英雄よ』

「大げさに聞こえるけれど」

『謙遜するな、英雄よ』
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