ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
ここで、ふりふりエプロンをかけたメルヴ達がやってきた。どうやら、調理を手伝ってくれるらしい。

『材料、何ガ必要?』

『メルヴ、持ッテクルヨ』

一応、調理開始前に、子犬が食べられない食材を聞いておく。

『我はただの犬ではない。食べられぬ食材など、ないぞ』

「わかったわ」

オムライスの材料を挙げると、エプロン姿のメルヴ達がタタターと集めに行ってくれる。大精霊メルヴ、健気でどこか愛らしい生き物だ。

メルヴを愛でていたら、美貌の青年が話しかけてくる。

「おい、アストライヤー、靴がないままでは作業しにくいだろう」

「あ、えっと、そうね」

美貌の青年はもう一体メルヴを召喚する。いったい、何体持っているのか。

『メルヴダヨ!』

「ふむ。メルヴよ、この娘に、靴を作ってやれ」

『ワカッタ!』

靴を作るとは? 頭上にはてなを浮かべていたが、その意味はすぐに理解することとなる。

私の足に、メルヴの頭上から生えてきた蔓が巻き付き、靴の形となったのだ。

足にぴったりフィットしていて、内側は柔らかく、恐ろしく履き心地がいい。

「どうだ?」

「問題ないわ」

「そうか。では、調理を開始しろ」
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