ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
さっそく、調理を開始する。

材料を入れ、起動のボタンを押す。すると、三秒でトマトスープが完成した。一口食べてみたが、しっかり仕上がっている。

不満そうな顔をする子犬にも、味見をさせた。

『絶対に、クソ不味いに決まっておる』

皿の上のスープをイヤイヤ舐めたが、カッと目を見開いて叫んだ。

『うまいぞ!!』

お口に合ったようで、ホッと胸を撫で下ろす。

自動調理器と言っていたが、きちんと分量を量らないで食材をあれもこれもとぶちこんでいたので、不味い料理が仕上がっていたのだろう。

美貌の青年を振り返り、自動調理器を絶賛する。

「この魔道具、すごく便利だわ。あなた、天才なのね!」

「まあ、そうだな」

尊大な返事をしながらも、口元に手を当てて頰を淡く染めている。案外、純粋な男のようだ。
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