ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
「いやしかし、王族相手に、敬語と敬称禁止はきついです」
「昨晩は、普通に喋っていたではないか」
「昨日は、いろいろ混乱していまして……。まさか、王族がこんなにも身近にいるとは思わなかったものですから。大変な失礼を働いてしまいました」
「気にしておらぬと申しているだろうが」
「しかし」
「言うことを聞かないと、立ち上がらんぞ」
そこまで主張するのならばと、態度を改める。
「立て、イクシオン!」
「いきなり偉そうになったな!」
そう叫んで、イクシオン殿下は立ち上がった。
むしゃくしゃした気持ちが高まり、ついつい言葉が悪くなってしまった。しかし、後悔はしていない。
不敬罪で罰せられるかもしれないが、ついでに婚約破棄もできて一石二鳥だろう。しばしの獄中生活くらい、耐えてみせる。
そんな心積もりでいたが――。
「まあ、よい」
いいんかーい。
落胆と同時に、ガクッと肩を落としてしまった。
「昨晩は、普通に喋っていたではないか」
「昨日は、いろいろ混乱していまして……。まさか、王族がこんなにも身近にいるとは思わなかったものですから。大変な失礼を働いてしまいました」
「気にしておらぬと申しているだろうが」
「しかし」
「言うことを聞かないと、立ち上がらんぞ」
そこまで主張するのならばと、態度を改める。
「立て、イクシオン!」
「いきなり偉そうになったな!」
そう叫んで、イクシオン殿下は立ち上がった。
むしゃくしゃした気持ちが高まり、ついつい言葉が悪くなってしまった。しかし、後悔はしていない。
不敬罪で罰せられるかもしれないが、ついでに婚約破棄もできて一石二鳥だろう。しばしの獄中生活くらい、耐えてみせる。
そんな心積もりでいたが――。
「まあ、よい」
いいんかーい。
落胆と同時に、ガクッと肩を落としてしまった。