ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
こうなったら、ズバズバ言わせていただく。
「いい機会だと思って、きちんと婚約者を決めておいたほうがいいわ。そのほうが、“あなたのためになる”のよ」
真剣に訴えたのがよかったのか、イクシオン殿下はハッと何かに気づいたような表情を浮かべる。
「そなたの、申す通りだ。目が、覚めた」
真摯に受け止めてくれたようで、ホッとする。
「じゃあ、私は一回家に――」
「アステリア。私はそなたを、正式な婚約者として迎えることにした」
「どうしてそうなる!!」
「そなたがそうしろと申したのではないか」
「私以外の、相応しい女性を選んでね、って言ったのよ! それがなぜ、私を正式な婚約者にする方向になっちゃったの?」
「そなたが、相応しいと思ったからだ」
イクシオン殿下の返答に、頭を抱える。
「なんで、ですか? イヤじゃ、ないですか? 私みたいな、遠慮知らずで、実家もお金しか長所がない家の女なんか」
「妻となる女性の生まれや育ち、家格など気にしていない。重要なのは、私が気に入るか、否かだ。そなたは、他の者とは違う。私に媚びることなく、しっかり自分を持っている」
「えー……そんなことないですよぉ」
「謙遜するな」
「ぜんぜん、ぜんぜんしていないですぅ」
「いい機会だと思って、きちんと婚約者を決めておいたほうがいいわ。そのほうが、“あなたのためになる”のよ」
真剣に訴えたのがよかったのか、イクシオン殿下はハッと何かに気づいたような表情を浮かべる。
「そなたの、申す通りだ。目が、覚めた」
真摯に受け止めてくれたようで、ホッとする。
「じゃあ、私は一回家に――」
「アステリア。私はそなたを、正式な婚約者として迎えることにした」
「どうしてそうなる!!」
「そなたがそうしろと申したのではないか」
「私以外の、相応しい女性を選んでね、って言ったのよ! それがなぜ、私を正式な婚約者にする方向になっちゃったの?」
「そなたが、相応しいと思ったからだ」
イクシオン殿下の返答に、頭を抱える。
「なんで、ですか? イヤじゃ、ないですか? 私みたいな、遠慮知らずで、実家もお金しか長所がない家の女なんか」
「妻となる女性の生まれや育ち、家格など気にしていない。重要なのは、私が気に入るか、否かだ。そなたは、他の者とは違う。私に媚びることなく、しっかり自分を持っている」
「えー……そんなことないですよぉ」
「謙遜するな」
「ぜんぜん、ぜんぜんしていないですぅ」