ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
◇◇◇
食事後は、腹ごなしも兼ねて宮殿内をメルヴに案内してもらうことにした。
私室の前で、メルヴがちょこんと待っている。手には『メルヴ観光』と書かれた木の棒に付いた葉っぱを持っていた。
『“メルヴ”ガ、宮殿ヲ、案内スルヨ』
「よろしくね」
メルヴはポテポテと歩きながら、宮殿を案内してくれた。
『ココハ、畑ダヨ!』
「は?」
止まったのは、重厚な扉の前。これのどこに、畑があるというのか。
メルヴが扉をトントンと叩くと、自動で開いた。
「へ!?」
舞踏会が開けそうなほどの部屋に広がるのは、豊かな緑。天井からは太陽のようなまばゆい光を放つ魔石があり、噴水のような装置で水やりがなされ、メルヴ達がせっせと野菜の収穫をしていた。
作業をするメルヴが、収穫したばかりのみずみずしいトマトを持ってきてくれた。
囓ってみたら、驚くほど甘い。
『コレハ、魔道具、畑絨毯デ作ッタ、野菜ダヨ!』
イクシオン殿下の発明らしい。
畑絨毯を広げ、太陽魔石が設置できる場所ならば、どこででも野菜を作ることを可能としているようだ。
畑絨毯と、水やり器、太陽魔石のセットで販売できないか、特許出願中らしい。
食事後は、腹ごなしも兼ねて宮殿内をメルヴに案内してもらうことにした。
私室の前で、メルヴがちょこんと待っている。手には『メルヴ観光』と書かれた木の棒に付いた葉っぱを持っていた。
『“メルヴ”ガ、宮殿ヲ、案内スルヨ』
「よろしくね」
メルヴはポテポテと歩きながら、宮殿を案内してくれた。
『ココハ、畑ダヨ!』
「は?」
止まったのは、重厚な扉の前。これのどこに、畑があるというのか。
メルヴが扉をトントンと叩くと、自動で開いた。
「へ!?」
舞踏会が開けそうなほどの部屋に広がるのは、豊かな緑。天井からは太陽のようなまばゆい光を放つ魔石があり、噴水のような装置で水やりがなされ、メルヴ達がせっせと野菜の収穫をしていた。
作業をするメルヴが、収穫したばかりのみずみずしいトマトを持ってきてくれた。
囓ってみたら、驚くほど甘い。
『コレハ、魔道具、畑絨毯デ作ッタ、野菜ダヨ!』
イクシオン殿下の発明らしい。
畑絨毯を広げ、太陽魔石が設置できる場所ならば、どこででも野菜を作ることを可能としているようだ。
畑絨毯と、水やり器、太陽魔石のセットで販売できないか、特許出願中らしい。