ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
イクシオン殿下が、王族でなかったら求婚に応じていたかもしれない。

ミュージカルなどで有名なオーストリア皇后エリザベートも、同じことを言っていたけれど。

いや、あの人は、なんだかんだいって皇帝フランツと結婚したが。

たくさんの人に祝福され、幸せな結婚をしても、ハッピーエンドとは限らないのだ。

結婚は人生の墓場だ、という言葉も残されている。

エリザベート皇后の場合、正にその言葉はぴったりと当てはまっていた。

さまざまな思惑と思想、政治の中でもみくちゃにされ、王室の決まりに従うことはできず、もがき、苦しみ、挙げ句に暗殺されてしまった。

きっとこの国も、王族となったら恐ろしい事態が待ち受けているに決まっている。バッドエンドな未来なんて、ごめんだ。

せっかく生まれ変わったのだ。私は私の人生を、謳歌したい。

誰にも邪魔されたくなかった。

収穫したばかりのジャガイモを手にしながら、ぼんやり考えていた。
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