ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
「どういうことですの?」

「同じ言葉をお返ししますが」

ジャガイモを持ち、泥だらけの私を見たエレクトラは、ゴミに向けるような視線をぶつけてくる。

「エレクトラ嬢、何用で? この通り、私はジャガイモ関連で忙しいのですが」

「何って、あなたがなぜ、聖獣の乙女に選ばれた上に、イクシオン殿下の婚約者となったのか、事情を伺いにまいりましたのよ」

まるで、私が悪いことをしたみたいに言ってくれる。

「なぜって、選ばれたのは、アストライヤー家のアステリアでした、みたいな?」

「わけがわかりませんわ! わたくしが聞きたいのは、そういうことではありませんの!」

「えーっと、もっとわかりやすく説明してくれますか? 私、あんまり頭よくなくて」

エレクトラは顔を真っ赤に染め、拳を握りわなわなと震えていた。

わかりやすいほど、怒っていたのだ。

「あなたみたいな芋娘は、イクシオン殿下にふさわしくないと、言っていますの! 何か、大金を積んで、得た地位ではありませんの?」

「ああ、ジャガイモを持っているから、芋娘だと」

「そういう意味ではありません。その芋のように、汚いものにまみれて、洗練されていなくて、無駄に大量にあるありふれた存在だと指摘したのです」

「なるほど!」

「なるほどではありませんわ」
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