ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
一人、厨房に立つ。

どんなスープを作ろうか。厨房の食材を確認しつつ、考える。

腕組みしながら物思いに耽っていたら、廊下からメルヴ達の叫び声が聞こえた。

『ソッチニ、行ッタヨ~~!!』

『ワア~~!!』

何事だろうか。廊下のほうへ顔を覗かせると――巨大ウサギがこちらへ走ってきていたのだ。

中型犬くらいの大きさがあるだろうか。ウサギにしては、大きすぎる。

「うわっ!」

ウサギはぴゅうと、風のように走り去る。どうやら、家畜小屋から脱走したウサギらしい。

巨大ウサギの走ったあとを、てぽてぽとメルヴ達が追いかけていた。一生懸命駆けているようだけれど、あのスピードではいつまで経っても追いつかないだろう。

「メルヴ、私に任せて!!」

『アリガト~~!』
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