【極上旦那様シリーズ】きみを独り占めしたい~俺様エリートとかりそめ新婚生活~
「今、安心してるだろ」
「わかりますか」
「わかるよ。巻きこんですまない。会社でも居心地が悪いだろ」
「いいえ。私は大丈夫です」
私はきっぱりと首を振った。
刈宿さんが私をつれていこうとしている話も、ついに多くの人の知るところとなったようだ。
交友関係の狭い私は、これまで謎の人物とでも思われていたようだ。
噂が面白おかしく広まり、さらにはひとり歩きして、私はCOOとCMOの間で取りあいをされているヒロインのような扱いをされているらしい。
「合ってるじゃないか」
「そういう食いつきやすいところばかり騒ぎ立てるから、ことの本質を見失うんです。姑息な手段で人を陥れるような人物が、グループの幹部の一員になろうとしているという事実の恐ろしさにこそ、気づかなくちゃいけないのに」
「刈宿さんはいけ好かないが、嘆かわしいほどの無能でもない。たとえ彼がトップをとったとしても、いきなり会社がなくなるようなことはないと思うよ」
「私は潮目が変わればさっさとモメントを売って、別の会社の幹部に取り入っている彼の姿が想像できますが」
「残念ながら、俺もできる」
だったら中途半端なフォローなんかするなという思いをこめてじろっとにらむと、一臣さんはさっと目をそらし、肩をすくめた。
「次、なにを召しあがります?」
「俺は少し休むよ。花恋は好きなものを」
「……食欲なさそうですね」
強がることもなく、彼は「うん」と認める。
「さすがに疲れが出たかな」
「でしたら、私との食事なんて、延ばしてくださっても……」
「いやだよ、楽しみにしてたんだ」
すねたような声を出す彼の手から、ぐい飲みを取り上げた。
「でしたらお酒も、少しセーブしてください。身体に悪いです」
「大丈夫だよ、揚げ物と酒は相性がいいんだ」
「そういう問題じゃありません」
「わかりますか」
「わかるよ。巻きこんですまない。会社でも居心地が悪いだろ」
「いいえ。私は大丈夫です」
私はきっぱりと首を振った。
刈宿さんが私をつれていこうとしている話も、ついに多くの人の知るところとなったようだ。
交友関係の狭い私は、これまで謎の人物とでも思われていたようだ。
噂が面白おかしく広まり、さらにはひとり歩きして、私はCOOとCMOの間で取りあいをされているヒロインのような扱いをされているらしい。
「合ってるじゃないか」
「そういう食いつきやすいところばかり騒ぎ立てるから、ことの本質を見失うんです。姑息な手段で人を陥れるような人物が、グループの幹部の一員になろうとしているという事実の恐ろしさにこそ、気づかなくちゃいけないのに」
「刈宿さんはいけ好かないが、嘆かわしいほどの無能でもない。たとえ彼がトップをとったとしても、いきなり会社がなくなるようなことはないと思うよ」
「私は潮目が変わればさっさとモメントを売って、別の会社の幹部に取り入っている彼の姿が想像できますが」
「残念ながら、俺もできる」
だったら中途半端なフォローなんかするなという思いをこめてじろっとにらむと、一臣さんはさっと目をそらし、肩をすくめた。
「次、なにを召しあがります?」
「俺は少し休むよ。花恋は好きなものを」
「……食欲なさそうですね」
強がることもなく、彼は「うん」と認める。
「さすがに疲れが出たかな」
「でしたら、私との食事なんて、延ばしてくださっても……」
「いやだよ、楽しみにしてたんだ」
すねたような声を出す彼の手から、ぐい飲みを取り上げた。
「でしたらお酒も、少しセーブしてください。身体に悪いです」
「大丈夫だよ、揚げ物と酒は相性がいいんだ」
「そういう問題じゃありません」