【極上旦那様シリーズ】きみを独り占めしたい~俺様エリートとかりそめ新婚生活~
「でもちょっと怖いな。ブログとか何度か始めては挫折してるんですよね。ああいう世界って、必ず変な人いるじゃないですか?」
「そういう人を避けるために、フォロワーを承認制にできるんです。あ、これが私です。@sahahidari」
「IDのセンス!」
福原さんはモメントアプリを開き、メニューからコアプラザへと移動する。まったく別のサービスでありながら、これだけシームレスに移動できるのは強い。
コアプラザはローンチ以降、かなり強気だった見通しを上回る勢いでユーザーを増やしている。
「そうか、コアプラザがテックに来るんですもんね。私も詳しくならないと」
「広報さんって、そこまでの知識も必要なんですか?」
「知らないよりは確実にいいです。今は役員の入れ替わりで部内もバタバタしてるんで、落ち着いたらコアデビューしてみます!」
「ぜひ」
ひととおりの設定を済ませ、福原さんは「にしても、驚きました」と私を見た。
「まさか左藤さんが、諏訪さんと離れるなんて」
「諏訪くん、COOとしての最終日、おめでとう」
刈宿さんの乾杯の発声に、一臣さんが冷ややかな微笑で「どうも」と応えた。
会社のそばのイタリアンダイニング。同席している私は、なんと唱和したらいいのかわからず、「乾杯」と控えめにビールグラスをぶつける。
最後の日に壮行会をしようと言いだしたのは刈宿さん。お店を予約したのも彼。一番先に来て席を決めていたのも彼。
というわけで私は刈宿さんの隣に、一臣さんは『主賓なのだから』とひとりで対面に座ることになった。
「あとのことは心配しないでくれ。きっちりやるよ、左藤くんと二人三脚で」
「馴れ馴れしくさわるのをやめてもらえませんか」
なにかにつけ刈宿さんが私に触れるたび、刺々しく一臣さんが言う。
ビールの味がしない。
「そういう人を避けるために、フォロワーを承認制にできるんです。あ、これが私です。@sahahidari」
「IDのセンス!」
福原さんはモメントアプリを開き、メニューからコアプラザへと移動する。まったく別のサービスでありながら、これだけシームレスに移動できるのは強い。
コアプラザはローンチ以降、かなり強気だった見通しを上回る勢いでユーザーを増やしている。
「そうか、コアプラザがテックに来るんですもんね。私も詳しくならないと」
「広報さんって、そこまでの知識も必要なんですか?」
「知らないよりは確実にいいです。今は役員の入れ替わりで部内もバタバタしてるんで、落ち着いたらコアデビューしてみます!」
「ぜひ」
ひととおりの設定を済ませ、福原さんは「にしても、驚きました」と私を見た。
「まさか左藤さんが、諏訪さんと離れるなんて」
「諏訪くん、COOとしての最終日、おめでとう」
刈宿さんの乾杯の発声に、一臣さんが冷ややかな微笑で「どうも」と応えた。
会社のそばのイタリアンダイニング。同席している私は、なんと唱和したらいいのかわからず、「乾杯」と控えめにビールグラスをぶつける。
最後の日に壮行会をしようと言いだしたのは刈宿さん。お店を予約したのも彼。一番先に来て席を決めていたのも彼。
というわけで私は刈宿さんの隣に、一臣さんは『主賓なのだから』とひとりで対面に座ることになった。
「あとのことは心配しないでくれ。きっちりやるよ、左藤くんと二人三脚で」
「馴れ馴れしくさわるのをやめてもらえませんか」
なにかにつけ刈宿さんが私に触れるたび、刺々しく一臣さんが言う。
ビールの味がしない。