「悪」が似合わない君と。



「行くぞ!」


「はーい!」


当たり前のように隣に並んで帰る


「あ、きた」

「おっせぇな」


「浜田さん!?カイさん!?」


2人は校門にもたれて待っていた


「シノセー!」

「みはなー!」


「おいテメェら…俺のこと忘れてねぇだろうがな」


ガンを飛ばすリュードーさんにべっとベロを出すカイさん


「忘れてなんかないけど用があんのは美花の方」

「シノセっ一緒に帰ろうぜ」


トホホと笑う私の手をリュードーさんが取った


「残念だけどもうこいつは俺のもんなんで」


その言葉に硬直した2人


「は?」

「え?」


「俺の女だから手出したらぶっ殺すよ?」

デススマイルだ

これがデススマイルなんだな


「まじで言ってんの?」

「早くないすか?」


素っ頓狂な顔をした2人を通り過ぎる


「行くぞ」

「あ、はい」


手を引かれて歩き出す

さりげないな恋人つなぎ


「ちょっとまて!彗!」

「逃げるんすか!彗さん!!」


当然の如く追いかけてくる2人

リュードーさんがクスッと笑ったのが見えた


「走るぞ」

「ふふ…はい!」


リュードーさんに連れられて私たちは夕方の街を走った


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