「悪」が似合わない君と。
ーー 二年後




もう直ぐ卒業だなぁ


寒さで赤くなった鼻をマフラーの中にしまった


あれからもう一年以上経つんだな


見上げた冬の空の下ではあっと白い息を吐いた


「美花」

あ

「彗」

「ごめん待った?」

駆け足でやってきた

「うーん。ちょっと!」

「わりぃ、冷えたよな」

「平気だよ!今あったまった」


学ランにマフラーを巻いて鞄を持った彼氏の姿

スッと手を繋ぐ


「お、篠瀬と彗だ」

「あ、浜田さん」

「よお、今帰りか?」

「ああ、相変わらずお熱いな」

「うるせぇ」

「ひひっ、じゃな!」


自転車で颯爽と去っていく爽やか青年浜田




あれから二年とちょっと


リュードーさんはすっかり喧嘩をやめ、普通の男子高校生となった


まだ最近でも喧嘩をふっかけられることはあるらしい
でもなるべく穏便に済ませるようにしてるらしい

浜田さんも爽やか青年へと変わり、今では夏兄さんのようなスタイリッシュな美容師を目指している

カイさんはなんとイギリスへ留学した
実は頭が良かったらしい

私はモデルの仕事を続けている

でも生活にだいぶゆとりを持てるようになった今は、モデルの仕事も余裕を持ってやっている

メガネはもう掛けることをやめた
外を歩くときはマスクをつけるようにしている
変に壁を作りたくないしね!

リュードーさんは喧嘩をやめたらただのイケメンだからいろんな女の子と勝負になって本当大変だった

でも今こうやって隣に並べること、本当に幸せだと思ってる




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