漫才コンビは不成立?~高1コンビ編~
「お前ら中々いいコンビだしな。俺が教育してやるよ」
「遠慮しとく」
コイツの教育が、教育と呼べるものだという気が、これっぽっちもしない。
「おぉ。お前らさ…」
次はんだ?!
「オセロじゃねーか!!」
黒目の中に星を輝かせてるんじゃないか、ってくらい目を光らせながら訴えるケン。
「先生の目に★がっ?!」
「ねーよっ!」
この流れがお決まりみたいになってんのが、どーしようもなく嫌だ。
「…で、何がオセロって?」
「黒河の“黒”と、白河の“白”で、オセロじゃねーかお前ら!コンビ組めよ!」
……あ。
「なるほどなぁ。黒白でオセロて、んじゃ白河、思い切ってコンビでも組んで漫才でもやろかー?」
「黒河さん、冗談よしなはれや。……まぁでも、ウチらならそこそこ儲けれられるんとちゃいますか?」