漫才コンビは不成立?~高1コンビ編~
「お前、俺と同じ事思てるやん!」
「それスゴない?!あ、コンビ名は囲碁って手もありますよ!」
“――――べチっ”
ハッと我に返り、白河を軽くどつく。
「いったー!なにしまんねん?!」
「アホ、いつまで続けんだよ?」
危ない危ない。
我を忘れ、白河ワールドに引きずり込まれるとこだった。(←自ら入って行ったようにしか見えない)
「あ、標準語に戻ってる!ていうか、なんで関西弁ペラペラ?!」
ペラペラて、英語か。
「俺、昔大阪に住んでたんだよ」
「うそ?!」
目を見開き、口に手をあて俺を見る白河。
「うそ…お前も?!」
俺も口に手をあて、空いた反対側の手で白河を指差しながら聞き返す。
白河は何も言わず、ただ首を大きく縦にふっていた。