明日は明日の恋をする
月曜日の朝 ーー

「じゃあ出張の間、留守番よろしくね。あと、仕事で困った時には鈴里さんに相談しな。明日香ちゃんの事頼んでるから。」

「はい、ありがとうございます。出張行ってらっしゃい。」

早朝から高瀬さんは出張に行った。まぁ成るように成る。そう自分に言い聞かせて私も仕事の支度を始める。そして満員電車に乗るのは避けたかったので、少し早めにマンションを出た。

電車を降り、駅から会社に向かって歩く。すると前の方に真彩さんの姿を見つけた。

「マイさんおはようございます。」

「あら、おはよう。」

私が挨拶すると真彩さんもニコッと微笑んでくれた。そして会話をしながら一緒に会社に向かって歩いた。

「鈴里さん、水沢さん、おはようございます。今日から高瀬課長が出張で居ないから、何かあったらすぐに課長代理の私に報告して頂戴ね。分かった?」

秘書課に入ると、高瀬さんに秘書課をお願いされたと言って宮川さんが朝から使命感に燃えていた。私と鈴里さんは『はい』と返事をしてササっと机に着く。

「じゃあ頑張ってね明日香。」

真彩さんは仕事に入った。私も社長室にスケジュール確認に行こう。

ーー コンコン

「失礼します。」

社長室に入ると、仕事モードの進藤さんがPCに向かって仕事をしていた。その姿を見て思わず私の顔がにやけそうになる。駄目駄目…仕事に集中しなきゃ。

一通りルーティンワークを終えると進藤さんは社長椅子から立ち上がり、来客用のソファーに座った。

「昨日はちゃんと寝れたか?」

「あっはい。ぐっすりと寝ました。」

「ぐっすりって…お前は俺のマンションでもそうだったが、もっと男に警戒心を持った方がいいぞ。」

「うっ…分かってます。」

そう、進藤さんのマンションでも高瀬さんのマンションでも私は爆睡している。自分でも分かってはいるが…何故か爆睡してしまった。警戒しているつもりなんだけどな。
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