明日は明日の恋をする
夜になり、私は買い物を済ませて進藤さんを待っていた。

ピリリリリ…

ピリリリリ…

私の携帯が鳴る。進藤さんかと思い着信を確認しないで急いで携帯に出た。

「もしもし。」

「もしもし明日香ちゃん。仕事は問題なくやってる?」

「……高瀬さん?」

「えっ何?そうだけど…何かガッカリしてない?」

「そんな事ないですよ。」

まさか進藤さんと間違えてガッカリしました…なんて口が裂けても言えない。

「仕事は何とかなってますよ。あ、でも今日は美玲さんがいらしたので結構焦りました。」

「美玲さん来たの?何か言われた?」

「その時だけマイさんに社長秘書を代わってもらったので私は美玲さんに会ってないんですけどね。」

「なんだ。てっきり3人鉢合わせで修羅場でもあったのかと思ったよ。つまんねー。」

「うわぁ、高瀬さん意地悪ですね~。」

「あはは、さっきガッカリされた仕返しだよ。まぁ何も無かったなら良かったじゃん。それよりさ…ケイスケは元気?いつもと変わりない?」

あれ?何で私に進藤さんの事聞いてくるのだろう。もしかして、私達が別れる事を進藤さんから聞いたのかな。

「進藤さんはいつもと変わりない…と思いますけど。」

「ならいいんだ。じゃあ仕事頑張ってね。おやすみ、明日香ちゃん。」

「はい、おやすみなさい。」

会話が終わり携帯を切る。 それと同時に今度は『ピンポン』と呼び鈴の音がした。

「私が出ていいのかな。」

恐る恐るインターホンの画面を見る。部屋を訪ねてきたのは進藤さんだった。

「部屋まで迎えに来てくれたの?」

玄関のドアを開けて進藤さんに話しかける。スーツ姿のままだから仕事帰りかな。

「携帯に連絡したけど繋がらなかったぞ。」

「本当?あっ今ちょうど高瀬さんと通話してたからかも。」

「ナオトから連絡きたのか?」

「うん。仕事の確認と進藤さんはいつもと変わりないかって聞かれたけど…私達の事、話したりした?」

「いや、ナオトにも話はしてないが…何でアイツは俺の心配をするんだ?変な奴だな。」

話してないんだ。じゃあ電話での心配は何だったんだろう。

「とにかく家に帰ろう。腹減った。」

進藤さんは買い物した袋を持ち、車に乗り込む。そして進藤さんのマンションへ向かった。
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