明日は明日の恋をする
ーー コンコン

「失礼します。」

食事の後片付けも終わり、進藤さんの部屋にコーヒーを持ってきた。部屋の中に入ると、進藤さんは眼鏡をかけてパソコンの前で書類を見ながら仕事をしていた。

「コーヒーをお持ちしました。」

「悪いな。」

そう言って私からコーヒーを受け取る。

「先に風呂入って今日はもう休んでいいぞ。」

「はい。おやすみなさい。」

私は挨拶をして部屋を出る。それにしても進藤さんはいつも通りだ。やっぱり昨日のキスは覚えてないな。私も思い出すのをやめよう。進藤さんの部屋の横の壁にもたれながらそう思った。

そして金曜日の朝 ーー

私はいつも通り朝のコーヒーの準備をしていると、進藤さんがリビングにやってきた。

「おはようございます。」

進藤さんの前に入れたてのコーヒーを置く。気のせいか、進藤さんの顔がいつもより更に険しいような気がする。

「今日は帰りが何時になるか分からないから、夜は自由にしていいぞ。明日も仕事は休みでいい。」

「え…はい。」

突然の休み…。今日は接待でもあるのかな。


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