明日は明日の恋をする
「そうか、明日香は俺とお嬢様が何をしてきたか気にならないか。」

にっこりと仕事用の笑顔を見せる進藤さん。眼鏡もつけたままだしスーツだし、こんな時に仕事モードだなんてイジワルだ。

「だって聞いたらいけないような気がして…何してきたんですか?」

「何かな?」

またにっこりと仕事用の笑顔を見せる。

「その顔、ずるい。」

私が少し拗ねたような顔をすると、進藤さんはフッと笑みを浮かべて眼鏡を外しネクタイを緩めた。

「空気を読み、その場にあった行動をとるのは明日香の良いところだよな。でも俺と2人の時くらいは我慢しないで本音をぶつけて欲しい。」

不意に見せる優しい表情。

そして優しいキス…。

「お嬢様とは世間話をしながら食事をしてきただけだ。すまなかった。」

「うん。」

私はそのままベッドに押し倒される。嬉しいはずなのに頭によぎる美玲さんの存在…。

「何を考えてる?」

私の上の空に気づいた進藤さんは顔を近づけ聞いてきた。

「あ、あの…美玲さんが……美玲さんの事が気になって…進藤さんは美玲さんにもこんな事をしてるのかなって…いうのが頭によぎるんです。ごめんなさい。」

多分、1番言ってはいけない事を言ってしまった。進藤さんの顔を見るのが怖い。どうしよう。私は思わず手で顔を隠す。

「明日香。」

優しい声で私の名前を呼び、顔を隠してる手をそっと握り横にずらすと進藤さんは起き上がった。

「食事…まだ残っているか?」

「えっ…は、はい。まだありますけど。」

「食べていいか?さっきは食べ足りなかったんだ。」

「分かりました。準備します。」

余計な事を言ったから、進藤さん呆れちゃったかな。

私も起き上がり、食事の用意をした。
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