あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて

恋い焦がれ続けて…

生まれたときからいつも彼女は俺のそばにいた。

父親同士が大学病院の時の同期で仲がよく、家族ぐるみの付き合いで姉弟のように俺たちは育った。

少したれ目で可愛い彼女は、いつも無邪気に笑い、すぐに拗ねたり怒ったり、喜怒哀楽がはっきりしていて、いつもくるくる表情が変わり、見ていてあきることがない。

俺と双子の妹愛美は、父親似で小さい頃は性別が違うのに入れ替わってもわからないほど瓜二つだった。

俺は自分でいうのもなんだが、子供の頃は愛美と双子の女の子だと思われるほど可愛い顔をしていて、愛美以上に男によくモテていた。
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