あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて
どんどん綺麗で可愛い女の子に成長していく彼女が、同じ制服に身を包んだ男とならんで歩くのを見かける度に、俺の胸はキリキリ痛んだ。

試しに言い寄ってくる同い年の女の子たちと付き合ってみたりもした。

迫られてキスもしたし、それ以上のこともしたりもした。

それでも誰一人、彼女以上に心はときめかない。

「颯馬」

名前を呼ばれるだけで嬉しくてしかたがない。

笑顔を向けられれば、それだけで心も身体も満たされる。

゙杏"は俺の中で誰よりも特別な存在。

子供の頃からずっとかわらない、一途な想い。

大好きな女の子…。

必ず手にいれる。

杏と結婚するのは絶対に俺なんだ。

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