あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて
母がいなくなったあとも、坂口先生と晒名先生は俺のことを気にかけてくれて、度々会って話をしてくれた。

誰にも見せることのなかった両親からの最後の手紙…。

二人にだけ見せたその時から俺を心配して暖かく見守り、支えてくれたのだ。


「恭一くん、俺の息子になるか?」

大学生になってすぐ晒名先生は突然そんな言葉を口にした。


目を丸くする俺に坂口先生までにっと笑い

「なんなら俺の息子でもいいぞ?
あーっ…。でも颯馬の奴が杏をそうやすやすと渡さないか」

二人が言っている意味を何となく理解した。

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