あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて
あれから、相変わらず颯馬は忙しくて、毎日の電話は欠かすことはないけれど、ゆっくり会うことはままならないでいた。

週一の定休日はウェディングケーキの打ち合わせや、勉強と会えても一時間も時間がとれない。


それでも頑張っているのがわかるから昔みたいに我が儘を言うわけにもいかない。

三年間会わずにいて平気だったはずなのに

今は……


そんな状態がもどかしくて、寂しくて仕方がない…

颯馬の甘い香りに包まれていたくて、私のほうが颯馬中毒だ。

身体が甘いものを無性に欲して仕方がない。

内側からも外からも…颯馬の作るケーキと颯馬を食べたくて飢え死にしそうだ。

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