シュガーレスでお願いします!
「俺は最初から比呂一筋だよ?」
慶太はそんな私の気持ちを知ってか知らずか、背後からぎゅっと抱き着き、うなじにキスをした。
(うーん……。解禁した途端この体たらく……)
私は慶太特製のシュガーレスケーキをモグモグと口に運びながら、つい言ってしまった。
「慶太もこのケーキくらい甘さ控えめでいいんじゃない……?」
「なんだ?比呂は気づいてなかったのか?昨日は比呂に合わせて、これでも控えめにしてたつもりだけど?」
私の記憶が正しければずっとお預けを食らっていた分、昨日は相当激しかったと思うんだけど……。
あれで控え目というなら、慶太が本気を出したら私はどうなってしまうんだろうと戦慄する。
「どう?試してみる?」
「えっと……。そこはシュガーレスでお願いします!!」
びびってそう答えると、慶太がクツクツと喉の奥で笑う。
そして、とびきり濃厚な蜂蜜のような甘い口づけをくれる。
シュガーレスケーキの余韻が、あっという間に極甘の甘味に変わっていく。
慶太のくれる甘いものって本当に美味しい。
美味しすぎて私は糖分、いや当分この甘ったるい生活がやめられそうにない。
おわり


