シュガーレスでお願いします!
「もしかして、私……余計なアドバイスしちゃいました?」
「いいや……。全部、私がいけないんだ」
そう言うと、運ばれてきたそばを力なく啜る。
節度、節度とうるさく言った結果、完全に避けられてしまっては元も子もない。
この状況は本意ではない。
私は少しばかり本を読んだり、仕事のことを考える精神的な余裕が欲しかっただけで、夫婦仲の崩壊を望んでいたわけではない。
これでは本末転倒もいいところだ。
お姉ちゃんに感化されたわけじゃないけど、そろそろちゃんと慶太と話し合わなければ。
互いに意地を張っていては、問題は何も解決されない。
いたらいたで小うるさいけれど、いないとなったら寂しくて仕方ない。
……女心とは現金なものだとつくづく思う。