シュガーレスでお願いします!

「ごめん、先に戻っていてくれ」

私はそば屋の前で遠藤さんと別れると、その足でsoleilへと向かった。

裁判がひとつ片付いて今日は比較的余裕があったし、シュガーレス体質克服のために協力してくれた大輔さんにせめて結果くらいは報告すべきだろうと思ったからだ。

私は慶太がいないことを店の外から確認し、顔見知りの従業員の人に大輔さんを呼び出してもらった。清水さんは休憩中だそうで……目くじらを立てられずに済んで助かった。

「そうか……。ダメだったか……」

「折角、教えていただいたのにすみませんでした」

購入したケーキは結局ひとくちも食べることが出来なかったと告げると、大輔さんはがっくりと肩を落としたのだった。

「じゃあ、早く次の手を考えないとね」

「あ、もういいんです。自分の体質はどうにもならないってよーくわかりましたから」

もう結構だと、慌てて手を左右に振る。

大輔さんのご厚意は大変ありがたいのだけれど、慶太と喧嘩してしまったことでだいぶ懲りた。

大変失礼だけど、しばらくケーキのケの字も見たくない……。

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