君への愛は嘘で紡ぐ
そしてまたドアを叩く音が聞こえた。
叩いた人と用件がわかっているから、また返事をせずにドアを開ける。
「お嬢様。お風呂の準備ができました。ゆっくり温まってきてください」
「ありがとう」
それから私はお風呂に入り、そのまま眠りについた。
◇
学校に行く途中、偶然由実さんと出会った。
「おはよう、円香ちゃん」
「おはようございます」
家を出るまで気分は落ちていたはずなのに、挨拶を交わしただけで一気に心が晴れる。
「円香ちゃん、本当に笑顔が増えたね。なんだか、私まで嬉しくなっちゃう」
隣を歩く由実さんは、照れ笑いを見せる。
由実さんが笑うと嬉しくなるのは、私も同じだ。
由実さんだけではない。
瑞希さんも、笠木さんも。
私は本当に、彼女たちといられるこの場が、この時間が好きだ。
「私も、嬉しい」
すると、由実さんは立ち止まった。
それにつられるように、私も足を止める。
由実さんは私の手を取った。
「円香ちゃん、今敬語じゃなかった!」
無意識だった。
少し前までなら怒られていたのに、今ではこれほど喜んでもらえるとは、不思議なものだ。
「やっぱり、敬語じゃないほうが距離がないような感じがするから、いいよね」
叩いた人と用件がわかっているから、また返事をせずにドアを開ける。
「お嬢様。お風呂の準備ができました。ゆっくり温まってきてください」
「ありがとう」
それから私はお風呂に入り、そのまま眠りについた。
◇
学校に行く途中、偶然由実さんと出会った。
「おはよう、円香ちゃん」
「おはようございます」
家を出るまで気分は落ちていたはずなのに、挨拶を交わしただけで一気に心が晴れる。
「円香ちゃん、本当に笑顔が増えたね。なんだか、私まで嬉しくなっちゃう」
隣を歩く由実さんは、照れ笑いを見せる。
由実さんが笑うと嬉しくなるのは、私も同じだ。
由実さんだけではない。
瑞希さんも、笠木さんも。
私は本当に、彼女たちといられるこの場が、この時間が好きだ。
「私も、嬉しい」
すると、由実さんは立ち止まった。
それにつられるように、私も足を止める。
由実さんは私の手を取った。
「円香ちゃん、今敬語じゃなかった!」
無意識だった。
少し前までなら怒られていたのに、今ではこれほど喜んでもらえるとは、不思議なものだ。
「やっぱり、敬語じゃないほうが距離がないような感じがするから、いいよね」