君への愛は嘘で紡ぐ
由実さんはスキップでもしそうなくらい軽い足取りで、校門をくぐる。
敬語じゃないほうが、と言われても、長年染み付いた癖はそう簡単には崩せない。
「あ、でも」
由実さんは体の向きを変える。
「無理して砕けた話し方してほしいわけじゃないからね。私も瑞希も、円香ちゃんの敬語、嫌いじゃないし。ちゃんと距離が縮まってるってわかってるから」
私の考えていることがバレていたみたいで、恥ずかしい。
けれど、それよりも私たちの距離が縮まってると言ってもらえて嬉しかった。
「早く行こう」
由実さんは戻ってきて、私の手を引いた。
教室に着き、他愛もない会話をする。
そのとき、笠木さんが校舎に向かって歩いているのが目に入った。
「円香ちゃん、本当に笠木くんが好きなんだね」
そう言われて由実さんのほうを見る。
そんなにわかりやすい行動を取っただろうか。
「まあ、あの金色の髪は目立つから、見てしまうのもわかるけどね」
窓の外に視線を戻したときには、笠木さんの姿はなかった。
だけど、そのまま外を眺める。
「……由実さん、私には何色が似合うと思いますか?」
「えっと……何の話?」
由実さんの戸惑う声で、自分が何を質問したのか思い返す。
敬語じゃないほうが、と言われても、長年染み付いた癖はそう簡単には崩せない。
「あ、でも」
由実さんは体の向きを変える。
「無理して砕けた話し方してほしいわけじゃないからね。私も瑞希も、円香ちゃんの敬語、嫌いじゃないし。ちゃんと距離が縮まってるってわかってるから」
私の考えていることがバレていたみたいで、恥ずかしい。
けれど、それよりも私たちの距離が縮まってると言ってもらえて嬉しかった。
「早く行こう」
由実さんは戻ってきて、私の手を引いた。
教室に着き、他愛もない会話をする。
そのとき、笠木さんが校舎に向かって歩いているのが目に入った。
「円香ちゃん、本当に笠木くんが好きなんだね」
そう言われて由実さんのほうを見る。
そんなにわかりやすい行動を取っただろうか。
「まあ、あの金色の髪は目立つから、見てしまうのもわかるけどね」
窓の外に視線を戻したときには、笠木さんの姿はなかった。
だけど、そのまま外を眺める。
「……由実さん、私には何色が似合うと思いますか?」
「えっと……何の話?」
由実さんの戸惑う声で、自分が何を質問したのか思い返す。