想われて・・・オフィスで始まるSecret Lovestory
プライベートでは、ひとつ大きな変化があった。
きっかけは夕飯作りだった。なるべく栄養のあるものを口にしてほしい、そんな気持ちから彼の家で作り置きをするようになった。
温めれば、あるいは解凍すればすぐに食べられる料理を、冷蔵庫と冷凍庫にストックする。
『ありがとう、助かる』『豚の角煮、美味しかった』
彼からのそんなメッセージで、十分すぎるくらい労は報われた。
そんなある日も仕事帰りに彼の家に立ち寄った。冷蔵庫をチェックして作り置きをこしらえる。
冷まして容器に詰めてテーブルにメモを置いてたところで、佐倉さんが帰宅したのだ。
「ただいまー」
「あ、おかえりなさい。と、おじゃましてます。夕飯作っておきました」
つい業務報告のような調子になってしまう。
疲れてるだろうから早いとこおいとましよう、とバッグを手にして———背後から抱きすくめられた。
思いがけない強い力に、一瞬息が止まる。
「圭介さん…?」
「美織…」こらえていたものが溢れ出すような、切実な響き。
「帰したくない。ずっとここに、そばにいてほしい」
紡がれる声がわたしの心をからめとる。
きっかけは夕飯作りだった。なるべく栄養のあるものを口にしてほしい、そんな気持ちから彼の家で作り置きをするようになった。
温めれば、あるいは解凍すればすぐに食べられる料理を、冷蔵庫と冷凍庫にストックする。
『ありがとう、助かる』『豚の角煮、美味しかった』
彼からのそんなメッセージで、十分すぎるくらい労は報われた。
そんなある日も仕事帰りに彼の家に立ち寄った。冷蔵庫をチェックして作り置きをこしらえる。
冷まして容器に詰めてテーブルにメモを置いてたところで、佐倉さんが帰宅したのだ。
「ただいまー」
「あ、おかえりなさい。と、おじゃましてます。夕飯作っておきました」
つい業務報告のような調子になってしまう。
疲れてるだろうから早いとこおいとましよう、とバッグを手にして———背後から抱きすくめられた。
思いがけない強い力に、一瞬息が止まる。
「圭介さん…?」
「美織…」こらえていたものが溢れ出すような、切実な響き。
「帰したくない。ずっとここに、そばにいてほしい」
紡がれる声がわたしの心をからめとる。