想われて・・・オフィスで始まるSecret Lovestory
あらためて言われるとその通りなのだけど。
「…直斗さんが抜けることを見越して、わたしをチームに入れたんですか?」
「たしかに人員の補充は頭にあった。ただ、美織を引き抜いた理由は、直斗の穴埋めじゃない。純粋に美織がチームに欲しかったからだ」
恋人が力強くそう言ってくれているのに。心の底から喜べずにいる。
「直斗に言われたのは、留学の話だけなのか?」
今度は佐倉さんが聞く番だった。
「…」
沈黙が逆に答えになってしまった。
「一緒に来てほしいとか?」
こくりとうなずく。彼の顔を見られない。
「俺は、美織を離したくない」彼が膝の上でぐっとこぶしを握りしめる。
「ただそれは———美織が決めることだ。恋人としても上司としても、美織を止める資格はない」
佐倉さん…ぎゅっと目をつぶってこらえる。涙に逃げるのは卑怯だ。
こんなに愛しいひとと、尊敬しているひとと、離れたいわけじゃないのに。
欲張りな自分は、留学という選択肢を捨てられずにいる。
「…直斗さんが抜けることを見越して、わたしをチームに入れたんですか?」
「たしかに人員の補充は頭にあった。ただ、美織を引き抜いた理由は、直斗の穴埋めじゃない。純粋に美織がチームに欲しかったからだ」
恋人が力強くそう言ってくれているのに。心の底から喜べずにいる。
「直斗に言われたのは、留学の話だけなのか?」
今度は佐倉さんが聞く番だった。
「…」
沈黙が逆に答えになってしまった。
「一緒に来てほしいとか?」
こくりとうなずく。彼の顔を見られない。
「俺は、美織を離したくない」彼が膝の上でぐっとこぶしを握りしめる。
「ただそれは———美織が決めることだ。恋人としても上司としても、美織を止める資格はない」
佐倉さん…ぎゅっと目をつぶってこらえる。涙に逃げるのは卑怯だ。
こんなに愛しいひとと、尊敬しているひとと、離れたいわけじゃないのに。
欲張りな自分は、留学という選択肢を捨てられずにいる。