想われて・・・オフィスで始まるSecret Lovestory
直斗、と呼ぶ声に視線を振り向けると、そこには佐倉圭介の姿があった。
久しぶりに目にする彼の姿にドクン、と反射的に胸が高鳴る。やっぱり平静ではいられない。
ぎこちなく佐倉さんに頭を下げる。
「佐倉さん、栗原さんにかるく説明してました」
よろしく、と佐倉さんがわたしに目を向けて短く言う。
「仕事のイロハは直斗に教わってほしい」
「お任せください」
直斗さんがやわらかく笑む。
「栗原さん、ちょっと時間あるかな」
佐倉さんが、身ぶりでうながす。
後にしたがうと、打ち合わせと応接スペースを兼ねた小部屋に入った。テーブルをはさんで腰かける。
バーの時とは違って、彼の顔を正面から見ることになる。
角ばったところのないノーブルさを感じさせる顔の形、まっすぐな鼻梁は細すぎもせず、太すぎもせず。切れ長の瞳から、鋭さを感じさせる視線がこちらに向けられている。
造形的に非常に整っている。視覚に強く美というものを訴えてくる容貌だ。
佐倉さんはデザイナーだけど、彼自身が作品のようだとまで思った。
久しぶりに目にする彼の姿にドクン、と反射的に胸が高鳴る。やっぱり平静ではいられない。
ぎこちなく佐倉さんに頭を下げる。
「佐倉さん、栗原さんにかるく説明してました」
よろしく、と佐倉さんがわたしに目を向けて短く言う。
「仕事のイロハは直斗に教わってほしい」
「お任せください」
直斗さんがやわらかく笑む。
「栗原さん、ちょっと時間あるかな」
佐倉さんが、身ぶりでうながす。
後にしたがうと、打ち合わせと応接スペースを兼ねた小部屋に入った。テーブルをはさんで腰かける。
バーの時とは違って、彼の顔を正面から見ることになる。
角ばったところのないノーブルさを感じさせる顔の形、まっすぐな鼻梁は細すぎもせず、太すぎもせず。切れ長の瞳から、鋭さを感じさせる視線がこちらに向けられている。
造形的に非常に整っている。視覚に強く美というものを訴えてくる容貌だ。
佐倉さんはデザイナーだけど、彼自身が作品のようだとまで思った。