想われて・・・オフィスで始まるSecret Lovestory
フロアに戻ると、さりげなく直斗さんが佐倉さんとわたしに視線を走らせる。

顔赤くなってないかな…うつむき気味に、デスクに重ねたままの資料に目を落とした。前の部署から持ってきたものだ。引き出しに入れないとな、と手を伸ばす。
「栗原さん」と隣の直斗さんから声がかかった。

「はい」とくるりとオフィスチェアを反転させて、体を向ける。

「営業部では具体的にどんな仕事を?」

「はい、アシスタントとして、見積もりの作成、工事の報告書の作成、営業さん・プランナーさん・クライアントさんへの各種連絡、日程調整などをやっていました」
デザイン部で役に立つといいなと思いながら、説明する。

なるほど、と直斗さんはうなずくと「ちなみに、やってみたい仕事ってある?」と質問が返ってきた。

「ええと、いつかインテリアコーディネートに携わるのが夢です」
うちの会社は、企業や個人をクライアントにインテリアコーディネートも請け負っている。
それも主にデザイナーさんが手がけているけれど。
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