想われて・・・オフィスで始まるSecret Lovestory
多忙な佐倉さんとのお付き合いは、日に数度のメッセージのやりとりと、週に一度デートの時間がとれるかどうか。それがほぼ全てだ。

しょうがない、学生じゃないんだから。
同じ職場で彼のそばで働けるだけで、恵まれてると思わないと。実際に接するのも会話をするのも、直斗さんのほうが多いという事実はひとまず考えないことにしよう。

最近わたしはなんやかんやと理由をつけて、会社に残ることが多くなった。
家に帰ると、佐倉さんからメッセージが届いていないかスマホばかり気にしてしまうから。
部屋にいるときはバレエの音楽を流したり、小説を読み返したり。やりたくてというより、ひとりの時間を埋めようとしているみたいだ。

わたしってこんなにメランコリックだったっけ。そんな自分に戸惑ってもいた。
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