切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
常務が私に謝ってる。
「兄と別れてくれとか勝手なことを言ってすまなかった」
「……いえ……あの……もういいですから、頭上げて下さい」
戸惑いながら常務に声をかければ、彼はまだ頭を下げたまま。
ああ~、どうしたら顔を上げてくれるの〜?
あたふたしていたら、ドアが勢いよく開いてスーツ姿の晴人さんが入ってきた。
「こらこら、常務室にいないと思ったら、総務の新人連れ込んで何やってんだか。社員が変に思うだろ。少しは考えろ。玲司さんが呼んでる」
晴人さんは呆れ顔で言って常務の首根っこを掴む。
「斗真がごめんね。俺がよく教育しておくから」
いつもの爽やかな笑顔で笑って、晴人さんは常務を連れてこの場を去っていく。
「……とりあえず助かった」
ホッと胸を撫で下ろし、壁に持たれかかる。
晴人さんもスーツを着ていたということは、ここで働くんだね、きっと。
「兄と別れてくれとか勝手なことを言ってすまなかった」
「……いえ……あの……もういいですから、頭上げて下さい」
戸惑いながら常務に声をかければ、彼はまだ頭を下げたまま。
ああ~、どうしたら顔を上げてくれるの〜?
あたふたしていたら、ドアが勢いよく開いてスーツ姿の晴人さんが入ってきた。
「こらこら、常務室にいないと思ったら、総務の新人連れ込んで何やってんだか。社員が変に思うだろ。少しは考えろ。玲司さんが呼んでる」
晴人さんは呆れ顔で言って常務の首根っこを掴む。
「斗真がごめんね。俺がよく教育しておくから」
いつもの爽やかな笑顔で笑って、晴人さんは常務を連れてこの場を去っていく。
「……とりあえず助かった」
ホッと胸を撫で下ろし、壁に持たれかかる。
晴人さんもスーツを着ていたということは、ここで働くんだね、きっと。