切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
「専務なんかやめて俺にしろよ」
彼の顔が迫ってくるが、逃げ場を失った私は声を上げることしか出来ない。
「嫌〜!」
キスされる!
ギュッと目を瞑って顔を逸らすと、「俺の女にちょっかい出すなよ」と玲司さんの殺気に満ちた声がして……。
ハッと目を開ければ、彼が渡辺君の首根っこを掴んで、私から引き剥がしていた。
「いてっ!離せ!」
バタバタ暴れる渡辺君を玲司さんは面白そうに眺めてパッと離す。
勢い余ってドンと床に尻もちをつく渡辺君に、玲司さんは私を抱き寄せ、フッと笑って言った。
「声が筒抜け。言っておくが、俺は美月と本気で付き合ってるから、お前の出る幕はない」
悔しそうに唇を噛む渡辺君を置いて、玲司さんは私を連れて歩き出す。
エレベーターに乗ると、彼はハーッと溜め息交じりに言った。
「……ったく、油断も隙もないな。安心して総務においておけない」
「玲司さんはどうして総務の倉庫に?」
彼の顔が迫ってくるが、逃げ場を失った私は声を上げることしか出来ない。
「嫌〜!」
キスされる!
ギュッと目を瞑って顔を逸らすと、「俺の女にちょっかい出すなよ」と玲司さんの殺気に満ちた声がして……。
ハッと目を開ければ、彼が渡辺君の首根っこを掴んで、私から引き剥がしていた。
「いてっ!離せ!」
バタバタ暴れる渡辺君を玲司さんは面白そうに眺めてパッと離す。
勢い余ってドンと床に尻もちをつく渡辺君に、玲司さんは私を抱き寄せ、フッと笑って言った。
「声が筒抜け。言っておくが、俺は美月と本気で付き合ってるから、お前の出る幕はない」
悔しそうに唇を噛む渡辺君を置いて、玲司さんは私を連れて歩き出す。
エレベーターに乗ると、彼はハーッと溜め息交じりに言った。
「……ったく、油断も隙もないな。安心して総務においておけない」
「玲司さんはどうして総務の倉庫に?」