切愛願望~極上御曹司の庇護欲からは逃げられない~
タイミングよく彼が現れてくれて助かった。
「美月に用事があって総務にふらっと行ったら、あの男の声がして気になって様子を見てみると、俺の恋人がキスされそうに……」
ショックを受けた顔をする彼に慌てて謝った。
「ごめんなさい」
俯く私の顎を掴んで玲司さんがいたずらっぽく目を光らせる。
「会社じゃなかったら一発殴っていたかもしれないな」
「殴るって……」
「それくらい腹が立ったってこと。ところで、美月に用があるって言ったのは、美月のお母さんのことを伝えたくてね」
「私のお母さん……どうなるのかな?」
母のことはずっと頭にあったけど、警察から何かしら連絡があるのを待っていた。
「涼華さんの旦那さんが警視庁にいてね。彼の勧めもあって、お母さんには都内にある施設でしばらく療養してもらうことになった。お母さんは重度のアルコール中毒で今は誰かの監視が必要だ」
「何かの罪には……?」
「問われないよ」
その言葉を聞いて心からホッとする。
「美月に用事があって総務にふらっと行ったら、あの男の声がして気になって様子を見てみると、俺の恋人がキスされそうに……」
ショックを受けた顔をする彼に慌てて謝った。
「ごめんなさい」
俯く私の顎を掴んで玲司さんがいたずらっぽく目を光らせる。
「会社じゃなかったら一発殴っていたかもしれないな」
「殴るって……」
「それくらい腹が立ったってこと。ところで、美月に用があるって言ったのは、美月のお母さんのことを伝えたくてね」
「私のお母さん……どうなるのかな?」
母のことはずっと頭にあったけど、警察から何かしら連絡があるのを待っていた。
「涼華さんの旦那さんが警視庁にいてね。彼の勧めもあって、お母さんには都内にある施設でしばらく療養してもらうことになった。お母さんは重度のアルコール中毒で今は誰かの監視が必要だ」
「何かの罪には……?」
「問われないよ」
その言葉を聞いて心からホッとする。