高嶺の花沢さんは恋の仕方がわからない
周晴に協力したせいで、彼女が傷ついているとは思ってもみなかった。

弁明しようにも逃げられて避けられて、何もできない状態だ。

やっと事情を説明して彼女にわかってもらえた時は、本当にホッと胸をなで下ろした。

もう正直なことを言うと、花沢蜜実以外の女性に興味を持つなんて無理だった。

会社での顔とプライベートでの顔を知ってしまって、彼女のことを知れば知るほどに、愛しいと思った。

俺だけのものにしたいと、最近ではそんなことを思ってしまっている。

我ながら、気持ち悪い…。

こんなこと、誰にも思ったことなんてないのに…。

でも、愛しい彼女を抱きしめたくて…同時に、俺の中に閉じ込めてしまいたいと思った。

その花を欲しいと、俺のものにしたいと、そう思ってしまったんだ。
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