あなどれないね、世唯くん。



首筋のあたりに世唯くんの少し冷たい唇があてられて、身体が反応しちゃう。


「……ん、」

ぜったい熱を測らせる気がない。

身体がだるくて、うまく力が入らないので無抵抗のまま。

ついに、グダッとしてしまい後ろにいる世唯くんにもたれるように身体をすべてあずける。


「……いと?」

「ん……、」


すると、何かピピッと音が鳴った。
え……あれ、今の体温計の音……?

脇のあたりからスッと何かが抜き取られたような感じがした。

い、いつの間に……っ。


「38.5だって。
もうこれ早退しないとダメじゃん」

「うぅ……っ」


「荷物教室から取ってくるから。
あと、養護教諭の先生に早退するって言ってくるから、いとはここで寝てること」

「は、はい……」


なんだか世唯くんのイジワルのせいで余計熱が上がった気がするよ……。

ゆっくり身体をベッドに寝かされて、世唯くんが戻ってくるのを待った。

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