あなどれないね、世唯くん。
起こさないように寝室を出て、奥にリビングらしきところがあるので、そこの扉を開けた。
うわ……ここも広い。
リビングもキッチンもとても広い。
けど、あんまり生活感がない……。
なんかモデルルームみたいにきれい。
っと、いけない。
人様の家をキョロキョロ見るのはよくないので、キッチンだけを借りることにしたんだけど。
「うそ……冷蔵庫空っぽ」
冷蔵庫を開けてみたら水しか入ってない。
世唯くん普段なに食べてるの……なんて、食生活を心配させられる。
これは何か買ってこないとダメかな。
食材はないし、氷もないし、薬もないし、熱を下げるために必要なものもない。
……買い物行かないと。
買い物に行く前に再び寝室に入る。
熱を下げることが優先なので、タオルを濡らして、眠っている世唯くんのおでこに置く。
よし、いったんこれでいいかな。
さっき世唯くんが玄関に置いた鍵を借りて、スーパーへ向かった。