愛するオトコと愛されないオンナ~面食いだってイイじゃない!?
「あ、三田さん、僕、今夜は少し帰りが遅くなるから、夕飯はいらないから。」

「何か用でもあるんですか?」

「うん、ちょっと、海外から戻って来る社員がいてね。
今夜は、まぁ、労いの夕食会みたいなもんなんだ。
一緒に食べられなくてごめんね。」

「いえいえ。」



帰りが遅くなるなんて、結婚して数か月目にして始めてのことだ。
そんなことももちろんあるよね。
一緒に食べられなくてごめんだなんて、やっぱり、柊司さんは優しいね。







「ただいま。」

「お帰りなさい。」



柊司さんが帰って来たのは、0時近かった。
お酒も少し入ってるみたいだった。
そのせいか、いつもにも増して機嫌が良さそうだ。



「はぁ~…ちょっと飲み過ぎたかな。」

「あ、お水、飲まれますか?」

「うん、お願い。」

私は柊司さんにお水を運んだ。
柊司さんはその水を、喉を鳴らして飲み干した。



「あぁ、美味しかった。」

柊司さん、やっぱり今夜はとてもご機嫌が良いみたい。
たかが水に、すごく爽やかな笑顔を見せてくれた。



「遅くまで起きててくれたんだね、ありがとう。」

「いえ、そんな…」

いつもこのくらいは起きてるから、全然大丈夫なのに…



「じゃあ、おやすみ。
また明日ね。」

柊司さんは、私に向かって手を振る。
やっぱりちょっと酔ってるみたい。
でも、酔ってる柊司さんを見たのは初めてだから、ちょっと新鮮。
それに可愛い。
私も同じように手を振り返した。
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