愛するオトコと愛されないオンナ~面食いだってイイじゃない!?
「もしも、うまくいったら…私は、もちろん去りますよ。」

出来るだけ明るい声を出して、私はそう言った。



「……そうなんだ。
そんなに簡単なことなんだね。
……そうだよね。
君は僕の顔が好きなだけだもんね。」

「はい、そうですね。
そりゃあ、柊司さんと別れるのは辛いですよ。
でも、私は訊き分けの良い女ですから。
あなたの邪魔はしません。」

「……そう。
わかったよ。
旅行から帰ったら、由紀子さんの消息を探ってみるよ。
そして、四度目の告白をする。
……じゃあ、おやすみ。」

「……おやすみなさい。」



熱い涙が込み上げて来て…
すぐ隣にいる柊司さんに気付かれないように、毛布の中に顔を埋めて、必死に堪えた。



私はなんて馬鹿なんだろう?
私のせいで、大変なことになってしまった。
離婚されるリスクを、わざわざ作ってしまったんだ。
しかも、よりにもよって、結婚一年目の記念の旅行の日に。



最悪だ。
私は、どうかしてたんだ。
でも、今更後悔しても遅い。
一度言ってしまったことは、なかったことには出来ないんだから…
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