愛するオトコと愛されないオンナ~面食いだってイイじゃない!?




「今日、由紀子さんに会って来るよ。」

柊司さんがそう言ったのは、土曜日の朝ごはんの時だった。



「そ、そうなんですね。良いお天気で良かったですね。」

つまらないことを言ったせいか、柊司さんは何も言わなかった。



ついに、この日がやって来た。
辛いのはもちろんだけど、どこかほっとしてる自分もいた。
このところは、この日がいつ来るかってずっと不安だったからだと思う。
来てしまえば、もう怯えることもない。







「じゃあ、行って来るね。」

「はい、行ってらっしゃい。」



今日はどうしよう…
家にいるよりも、外に出て気持ちを紛らわせた方が良いと思うけど、何をしたら良いかな?
映画でも見に行こうか…



テレビを見ながらそんなことを考えていたら、チャイムが鳴って…



「奥様、八重樫様がいらっしゃいました。」

「え?八重樫さんが…?」

一体、どうしたんだろう?
柊司さんはもう出かけたのに…困ったな。



「あ、八重樫さん…こんにちは。
柊司さんなら…」

「芹香さん、すぐに出掛ける用意をして下さい…!」

「え?ええっ…?」

わけがわからなかったけど、八重樫さんの表情や声はとても威圧的で…
私は言われるままに、大慌てで準備をした。
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