愛するオトコと愛されないオンナ~面食いだってイイじゃない!?
並んでいるのは、おしゃれでもなければ派手さもない、昔ながらのお店ばかり。
それが逆に新鮮に感じられる。
柊司さんは、気になったらまるでお店に吸い寄せられるように入って行って、気に入ったものを買っていた。
ハネムーンの時も思ったけど、柊司さんの買い物は迷いがない。
手に取ったものはたいてい買ってるよ。



「……なんだろう、このにおい…
あ、お団子だ!食べてみようよ!」

柊司さんは足早にお団子屋さんに向かって行く。
そうそう、ハネムーンの時もそうだったよ。
何か美味しそうなものをみつけると、すぐに飛んで行って…
あの時はとにかく私も浮かれてたから特に何も思わなかったけど、セレブな柊司さんにしてはちょっと意外だよね。
チープなものも構わず買って食べてたもんなぁ…
それに、外国のものはあまり馴染みのないものも多いのに、そんなことも全然気にしてなかった。



「あ、美味しいね。
うん、思った通りの味だ。」

お団子を頬張る姿もとっても可愛い。
立ち食いだけど、身に付いた上品さのせいなのか、まったくお行儀が悪いようには見えない。
お団子をこんなにカッコよくスマートに食べられる人は、滅多にいないよ。
私は、柊司さんに見とれながら、半ば無意識に口を動かす。
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