俺様彼氏と冷静彼女……こんなので付き合っていける?


「何でそんな格好なのよ」

「これが俺の学校スタイル(笑)俺の側にいればイジメとかないから」

「そんなこと心配してないけど逆に目立って恥ずかしいから……」

「ん?そのうち慣れる(笑)」

職員室の前に連れてきてくれた

「待ってるから行ってこい」

「うん……」


涼はトイレへ行き鏡を見る

(大丈夫だな)


暫くして南は出てきた

「二組だった」

「おう、一緒だぜ」

「嬉しいけどー、涼様なんて言われてる人とはちょっと……(笑)」

「あれは周りが勝手に言ってるだけだぜ、俺が言わしてる訳じゃない」

「そういう偉そうな話し方が涼様になってるんじゃないの?嬉しそうに応えてたし〜」

あっ、言っちゃった……

「はあ?お前こそ軽く化粧してるんじゃないか?顔違うし」

「化粧はしてないよ、眉描いてマスカラ軽くとリップくらいじゃん」

「化粧じゃん、ほら、教室行くぞ!」

涼はスタスタと歩き始め、少し後ろから南は付いていく

涼が歩くとすれ違う人がみんな振り向いていく
そういうオーラが涼からは出ていた

二年二組と書かれた教室に入っていくと皆が涼に挨拶をしていく

男子は涼と呼び捨てに、女子には涼くんと呼ばれていた

新学期初日だよね、みんな顔見知り?
入口に立ってると瑠莉が寄ってきた

「南、同じクラスでよかったね」

「うん、よかった」

南は席に座った

涼は自分の机の上に座り足を椅子に掛けて皆と話していた

だから偉そうなんだって……机に座ったら駄目でしょ

南は涼の方を向くと目が合った

口角を少しあげフッと笑う

南は無視して前をむいた

< 13 / 144 >

この作品をシェア

pagetop