俺様彼氏と冷静彼女……こんなので付き合っていける?


ファミレスでも涼が真ん中に座っていた

「こいつらは俺のダチ、隼人(はやと)と雄星(ゆうせい)」

「滝川南です、よろしく」

大人しそうな隼人が口を開いた

「涼から聞いてるよ、慣れるまで大変だね、何でも僕らに聞いて」

穏やかな話し方、低音で耳に心地いい

「ありがとう」

素直に言葉が出る

「涼が女を誘うなんてことないんだぞ、有難く思えよな、痛て!」

反対に雄星くんは突っかかってくる

涼は雄星の頬をつねる

「雄星、うるせー、南に偉そうに言うな」

「はい、涼わかったから離して……いたい……」

南は吹き出して笑った

「なんか(笑)みんな全く違うタイプで面白いよね」

「確かにタイプ違うけど、私は一年からこれを見てるからもう何も思わない」

そっか瑠莉には当たり前の光景なのか……



注文したものが運ばれた

涼と雄星はハンバーグステーキを隼人はパスタを南はドリアで瑠莉はポテトフライとデザートを頼んでいた

「肉だよな、涼」

「だな」

「また肉って言ってる」

「二人はいつも肉だよ(笑)」

「隼人こそ部活やってんだから肉食えよな」

「へぇ、隼人くん部活何やってるの?」

「剣道だよ」

「何か似合ってるね(笑)」

「そうかな……」

隼人は照れていた

「隼人は朝はしっかり食うんだよ、あと中華とパスタが好き」

涼が口を出してきた

「今日もパスタだね」

「うん、肉も嫌いじゃないけどね(笑)部活の後なら食べるけど今日は部活休みだから」


隼人は上品にパスタを食べる、隣の二人と違って

雄星くんなんて食べながら涼に話しかけ瑠莉に注意されてるし、涼は雄星の話に相槌を打って聞いている

三人バラバラなのが逆にいいのかな……南は熱いドリアをフーフー冷ましながら口に運ぶ

楽しいな……

「あー、美味かった」

ハンバーグステーキにご飯大盛りを食べた雄星は体つきは少し細くて小柄ながら大食いらしい、食べるのも早く一番にたいらげた

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