真実を知った時、僕は1%の奇跡を願った
なんて話を理解できたのは
小学校高学年になってから。
物心ついたときには
仏壇の写真に手を合わせる毎日。
私をここまで育ててくれたのは
父方のおばあちゃん。
おっとりしていてすごく優しくて大好きなおばあちゃん。
だけど、時々思うんだ。
もし、あの日私がピクニックに行きたい
なんて言わなかったら
両親は今も生きていたのに。
家族3人仲良く暮らせていたのに…って。
私はそんな事を考えながら
あの交差点に行っては
時々ぼーっとしていた。
そしてあの日も…