とろけるような口づけは、今宵も私の濡れた髪に落として。
それでも看板には休憩中の時間が見えるはずなのに。
「午後一番のお客さまってだれだっけ。あ、私のお客か」
予約リストを確認して、美香さんが立ち上がった。
そしてお店の方へ戻っていく。私は二つ目の卵焼きを頬張って、携帯で一週間の天気予報を確認していた。
残念ながら今日は午後から雨らしい。雷マークが見えるのは週末だった。
「華怜」
「はい」
ひょいっと休憩室の入り口から美香さんが顔を出す。
頭の上で結んでいたポニーテールが大きく揺れた。
「なんか、あんた目当てのお客だったから追い返しといた」
「えええ? なんでですか」
美香さんは言いにくそうだったけど、休憩室に入って窓を指さした。
「男だったの。ほら、あの人」
「え……」
「華怜って、上のヘアサロンのイケメンの辻さんの食事の誘いも頑なに逃げ回ってたじゃん。あの人もイケメンだったけど、なんか駄目かなって」
「午後一番のお客さまってだれだっけ。あ、私のお客か」
予約リストを確認して、美香さんが立ち上がった。
そしてお店の方へ戻っていく。私は二つ目の卵焼きを頬張って、携帯で一週間の天気予報を確認していた。
残念ながら今日は午後から雨らしい。雷マークが見えるのは週末だった。
「華怜」
「はい」
ひょいっと休憩室の入り口から美香さんが顔を出す。
頭の上で結んでいたポニーテールが大きく揺れた。
「なんか、あんた目当てのお客だったから追い返しといた」
「えええ? なんでですか」
美香さんは言いにくそうだったけど、休憩室に入って窓を指さした。
「男だったの。ほら、あの人」
「え……」
「華怜って、上のヘアサロンのイケメンの辻さんの食事の誘いも頑なに逃げ回ってたじゃん。あの人もイケメンだったけど、なんか駄目かなって」